「レシピ通りに作っているのに、パウンドケーキが膨らまない」そんな悩みはありませんか?
材料も作り方もシンプルなパウンドケーキですが、実は意外にコツが必要な奥の深いお菓子です。
「前回うまく膨らんだのに、同じレシピと作り方でも今回は膨らまなかった」という経験は誰にもあります。
でも大丈夫です!
いつでもうまく作れる「パウンドケーキを失敗しないコツ」をお伝えします。
パウンドケーキの主な材料はバター、砂糖、卵、小麦粉の4つです。
パウンドケーキの作り方は色々とありますが、レシピによく採用されているのはシュガーバッター法です。
「シュガーバッター法」とは、バターと砂糖を泡立てた(混ぜた)後に、卵と小麦粉を順に加えて混ぜるパウンドケーキの作り方です。
今回は、シュガーバッター法でのパウンドケーキを失敗しないコツをご紹介します。
シュガーバッター法の作り方で失敗する1番の原因は生地の分離です。
生地を混ぜていく工程で生地がモロモロとまばら模様になった経験はありませんか?
それが生地の分離です。
生地が分離すると焼いた時に生地が膨らまず、油っぽい食感になります。
では、
1.そもそも生地の分離とは何?
2.生地が分離しないためにはどうすればいいの?
3生地を膨らませるコツは?
この3つを解説しながら、失敗しないコツをお伝えします。
1、そもそも分離とは何?
生地の分離とは、バターと砂糖、卵を合わせる際、生地が混じり合わないことです。
バターは油分で卵は水分です。
「あぶらにみず(油のなかに水を入れれば、油は浮き上がって水と融和しない)」ということわざまであるように、本来は水と油は馴染みにくいのです。
バターと卵を一度に合わせると油と水が混じり合うことなく分離してしまいます。
では分離しないためには何をすればいいのでしょうか?
2.生地が分離しないためにはどうすればいいのか?
バターと卵を混ぜ合わせる際以下の点に注意してください。
①バターに卵を加える時は、卵は少しずつ加え、混ぜ合わせる。
水と油を混ぜ合わせることを「乳化」と言います。
「乳化」とは、水と油のように本来は混ざり合わないものが均一に混ざり合う現象のことを指します。
バターと卵を乳化させるためには、バターに卵を少しだけ加え、まず乳化させます。
乳化した後で、また少しだけ卵を加え、乳化させます。
このように、少しずつ混ぜ合わせ乳化させることで分離を防ぎます。
②卵は室温に戻す。
卵の温度は20度〜23度にしておきます。
冷蔵庫から出したての卵は冷たすぎるため、バターに合わせた時にバターが冷えてしまい、バターが硬くなり、卵と混じり合わずに分離してしまいます。
分離を防ぐためには、卵を冷蔵庫から出して、室温にしておきましょう。
③卵はよく溶いてから加える。
卵黄は中に含まれる油分レシチンが乳化剤となり
分離しませんが、卵白は水分が多く分離します。
卵をよく溶かないと卵白がドロンと一度に多く入ってしまい分離しやすくなります。
④バターを柔らかい状態にする。
卵と同様に、バターも室温にします。
温度で言えば、卵と同じく20度〜23度にしておきます。
バターが硬いと卵と混じり合わず、生地が分離してしまいます。
バターは、指で軽く押すと凹むぐらいの柔らかさにしておきます。
3.生地を膨らませるコツは?
①バターを白っぽくなるまで泡立てる。空気を多く含ませる。
バターが空気を抱え込む性質を「クルーミング性」と言います。
バターが20~23℃の温度の時に、バターはクリーミング性を発揮し、パウンドケーキが膨らむ要因になります。バターに空気を含ませると、卵と合わせた時に乳化しやすくなります。
バターが溶けて液状になるとクリーミング性は失われるので、バターが液状に溶けないよう注意が必要です。
②ベーキングパウダーなどの膨張剤を加える。
ベーキングパウダーを加えると確実に膨らみますが、気泡も多くなるため、生地がパサつくというデメリットもあります。
まとめ
パウンドケーキが膨らまず失敗するのは生地の分離が原因です。
生地の分離を防ぐためには、
①卵をバターに少しずつ混ぜる。
②バターの温度と卵の温度を20度から23度(室温)にする。
③卵をよく溶いてから加える。
膨らませるには
①バターを白っぽくなるまで泡立てる。
②ベーキングパウダーなどの膨張剤を加える。
今回は、シュガーバッター法でのパウンドケーキ作りについての注意点をお伝えしました。
分離しないよう気をつけて作ってみてください。
ただし各々のご家庭で作る場合、キッチンの環境によってより工夫が必要になる場合やレシピによっては分離してしまうこともあります。
講座生にはもっと深掘りしてお菓子作りのコツをお伝えし、プロのような仕上がりになるお菓子作りを教えています。
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