浮ついた気持ちでお菓子を作るとお菓子講師でも失敗する話【私のレッスン失敗談】

お菓子作りの注意点や失敗から学ぶコツ

普段、私はお菓子教室を主宰し、お菓子作りを生徒様に教えています。

お菓子作りのレッスン中の私の失敗談を恥ずかしながら吐露いたします。

なんとその日は、失敗がいくつも重なりました。

失敗1つ目:ドロドロ

レッスン中、パン生地作りの行程で、「ボウルにお粉を入れて真ん中に卵・牛乳を入れて混ぜてください。」と生徒様に伝えた後、生徒様のボウルを確認すると、いつもと明らかに生地の状態が違うではありませんか。

のし台で生地をコネ始めたいのに、ボウルの中の生地がドロドロになっています。ドロドロの生地ではコネることができません。

ドロドロの原因は、材料の計量ミスでした。

私が粉の計量を間違い、粉がレシピの半分の量しか入っていなかったのです。本来は2倍入る粉の量が半分足りないので、生地がドロドロになるワケです。

すぐに、生地を作り直して、レシピ通りの粉の量で順調にコネ始めました。

と思ったのも束の間、またミスをしてしまいました。

失敗2つ目:残ったバター

レッスンの時間が押していたため、私は他の作業をしながら、口頭で加える材料について生徒様に伝えていたものの、生徒様の作業を目で見届けるのを怠り、注意力が足りていませんでした。

注意力が足りないために、今度はバターを入れ忘れたのです。

生徒様から、「ここに残ってるバターは?」と質問され、初めてバターを入れ忘れたことに気付き、慌てて加えてもらいました。

失敗3つ目:危うく

その後、順調にレッスンは進みましたが、15分ほど時間が押していたため、私は時間に気を取られてしまい、危うく天板を取り落としそうになりました。

本当に肝を冷やしました。

対面レッスンではレッスン前に、計量をほぼ終わらせた状態で生徒様を迎えることが多いのですが、この日は、3工程分の計量を2名分計ってから2分割したり、1名分ごとに計ったりと、ボウルの大きさによって計量の仕方を変えていたのも失敗した原因でした。

そして失敗の一番の原因は、生徒様がレッスンに来る前に少しゴタつく出来事があり、そもそも私の気持ちがうわついていたことです。

一方、生徒様は明るく、
「先生いつも完璧だから人間らしくて安心しましたよー」
「先生も人間だったんですねー」
「私と一緒ですねー」
と優しく声をかけてくださったので、ありがたく温かい気持ちになりました。

生徒様達のおかげで、心穏やかにレッスンを終えることができました。

お菓子作りは、焦らず、気持ちに余裕を持って作ることが大切です。

普段と違うことをすると、どうしても失敗することが増えますが、失敗も貴重な経験となります。

失敗から学ぶことも多くありますし、失敗したからこそ生徒様から温かい声を掛けて貰えたのです。

いつも生徒様に助けられながら、楽しくレッスンしているので、ぜひあなたも体験レッスンに参加して、もし私が失敗しても温かい目で見守ってください。と言っても、そんなに失敗ばかりはしませんよ。

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