「ドイツでオススメのお酒は何ですか?」と、レッスン中にドイツのお酒について生徒様から質問を受けました。
ドイツでは、ビールやワインがオススメです。
まず、ドイツでオススメのビールは、ジャーマンピルスナーとヴァイツェンビアーです。
それぞれのビールの特徴ですが、
- ピルスナー(Pilsner)は、すっきりとした喉越しでキレのある苦味が特徴のビール
- ヴァイツェンビアー(Weizen Bier)は、コクがありフルーティな香りが特徴のビール
です。
ピルスナーは、日本で普段飲むビールに似ていて飲みやすく、ヴァイツェンビアーは苦味がなくてフルーティーな香りが珍しく、味に深みを感じます。
ドイツの都市フランクフルトでオススメのお酒は、アプフェルヴァイン(Apfel-Wein)です。
アプフェルヴァインとはアップルワイン(りんごのお酒)のことです。
フランクフルトではアップルワインが地酒として大変親しまれています。

フランクフルトの旧市街からマイン川の南に位置する地域にザクセンハウゼンという地区があり、この地域がアップルワインの本場です。この地区にはアップルワインの飲めるクナイペ(酒場)がひしめいています。
味はシードル(りんごを発酵させて造られたスパークリングワイン)とは違い、炭酸でもなく甘さもない酸味のあるワインです。私の記憶では「酸っぱーい!」という印象が強く残っています。
アップルワインは「専用のピッチャーから専用のコップに注いで飲む」という特徴があります。
専用のピッチャーはベンベル(Bembel)と呼ばれ、灰色に藍色模様の入った、陶器で作られたおしゃれなピッチャーです。
専用のコップは伝統的な切り子ガラスの小さいコップでゲリップテ(Gerippte)と呼ばれます。
陶器で作られたベンベルはあまりの可愛さに私もお土産に購入しました。30年経った今では花瓶として現役で活躍中です。

りんご酒は、フランクフルトのホストファミリーも大好きでホストファザーもよく飲んでいました。
フランクフルト訛りでりんご酒のことを「エベルヴァイ」と発音するホストファザーの「エベルヴァイ」が私にはいつも「everybody」と聞こえて、英語が急に混じる会話の意味がわからず「エブリバディ?」と、首をかしげながらホストファザーの話を聞いていました。
おしゃれな陶器からおしゃれなグラスに注いで、家族みんなが楽しそうに団らんしている記憶が懐かしいです。
ドイツのフランクフルト国際空港を降りた際には、ぜひフランクフルトの旧市街ザクセンハウゼンに足を運んで「エヴェルヴァイ」を注文してみてはいかがでしょうか。
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