日本人はドイツ人よりもお酒に弱い

ドイツのこと

「日本人はお酒に弱い」とたまに耳にしますが、ドイツ人が日本人よりもお酒に強いということを実感したことで、「日本人はお酒に弱い」と私も思いました。

私がドイツに留学中、ホームステイ先のお誕生日会やお食事会などイベントで、親族やお友達ファミリーが集まる機会が多々ありました。

ドイツ人はビールもワインも大好きです。

お酒の場で、私はドイツ人がたくさんお酒を飲むことと、飲んでも酔っ払う人がいないことに気づきました。陽気におしゃべりをして、楽しいひと時を過ごす間、ドイツ人はずっと飲み続けているのです。


私は、日本で会社勤めをした後にドイツに留学したので、日本でも多々飲み会や歓送迎会でお酒の場を経験しました。日本ではお酒の席の半分の人が真っ赤になって酔っ払い呂律が回らなくなり、私もその真っ赤な酔っ払いの一員でした。

一方、ドイツでは酔っ払いに出会いませんでした。ドイツ人全員がお酒に強いんだと肌で感じました。

オクトーバーフェスト(ドイツ・ミュンヘンで200年以上続く世界最大のビールの祭典)で1リットルのジョッキ片手に、お隣さんと乾杯し合ってビールをたしなむ姿は、とても陽気で楽しそうで微笑ましいですが、お酒に弱い日本人は量に気をつけないといけません。


日本人がお酒に弱い理由ですが、調べて納得しました。

お酒に弱い日本人が多いことは、科学的にも証明されています。日本人がお酒に弱い理由ですが、アセトアルデヒドを分解する酵素である ALDH2の欠損です。

要は、アルコールを飲んでもアルコールを分解する酵素が日本人は少ないため、お酒に酔ってしまうのです。


日本人の約44%は、ALDH2を持たないか、その働きが弱くアセトアルデヒドが貯まりやすいのです。この遺伝的性質は、日本人などのモンゴロイド特有のもので、アフリカ系やヨーロッパ系の人種には見られません。

出典:樋口進 編
『アルコール臨床研究のフロントライン』より

ですって。

日本人はお酒に弱い体質なので、ドイツ人と同じように飲んでいたら倒れてしまいますね。

ALDH2が完全に欠けている人は、いくら訓練してもお酒に強くなることはないようです。

日本人がドイツ人よりお酒が弱いのは本当で、私はひとり真っ赤になってドイツ人に心配されながら飲んでいましたがビールもワインも美味しかったです。懐かしい!

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